2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 「二・二六事件と“改革病”」掲載

ソフトバンククリエィティブのメルマガに書いたものがHP上で読めるようになりました。 http://www.sbcr.jp/bisista/mail/art.asp?newsid=3103

 世界同時株安

米国の経済系ブログのまとめは下。http://macroblog.typepad.com/macroblog/ 最も具体的な指標を提供しているのはやはり下。http://www.econbrowser.com/archives/2007/02/the_fundamental.html この機会にアンテナに導入するブログ一覧(最初のふたつはかな…

 原田泰さんの構造失業率の推計

『エコノミスト』最新号の論説「失業率と経済成長 構造失業率の誤認しなければ成長率は3%超になっていた」を原田泰さんが書かれています。 景気が悪化しているか、それとも好転しているかは、いろいろな指標をみて判断しなくてはいけない。なかでも重要な…

 バラク・オバマへの経済学者の二ないし三つの視点

“視点”というほどではないですが、ミルトン・フリードマンの弟子トマス・ソーウェル*1がオバマ(米国の民主党大統領候補選に出馬している上院議員)の労働組合が中間層の地位を向上させるだろう、というベタな発言に切れてしまい、オバマ批判を長々と書きまし…

 米国の日銀利上げ報道のまとめ

macroblogのまとめ http://macroblog.typepad.com/macroblog/2007/02/a_dent_in_the_y.html 日銀の利上げをマクロ要因よりも円キャリートレード抑制と理解。ただしその効果はほとんどないと評価している(と思う)。

 横田由美子『私が愛した官僚たち』

本日献本いただく。ありがとうございますm( )m 横田由美子さんのブログはここ http://blog.livedoor.jp/yumikoyokota/私が愛した官僚たち作者: 横田由美子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/02/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 13…

 『フィナンシャル・タイムズ』日本銀行政策関連社説(邦訳版)

finalventさん経由http://news.goo.ne.jp/article/ft/business/ft-20070225-01.html まるで自分が書いたみたいな錯覚にさえ陥る(笑い)記事ですね。このブログでもとりあげた論点であるいわゆる「リーク問題」に言及した今回のケースでは最初のメディアです…

 二・二六事件と“改革病”

上記の表題で18日配信されたソフトバンククリエィティブのメールマガジンに寄稿しました。これも18日に書いて間違って消失したものの増強復元版です。そのうち下のバックナンバーでも読めると思います。 http://www.sbcr.jp/bisista/mail/ 内容は最近の二.…

サマーズの警告:日本の失われた10年を中国と米国は教訓にすべき

Economist's View経由http://www.ft.com/cms/s/5da8883c-c4e3-11db-b110-000b5df10621.html フィナンシャル・タイムズネタ。こちらはラリー・サマーズの正論といえるもの。米国からの元切り上げや対米黒字削減などの政治的要求に対して、80年代から90年代はじ…

 中野晴行『謎のマンガ家・酒井七馬伝』

当ブログにご本人から予告*1を書いていただきました中野晴行さんの待望の新作『謎のマンガ家・酒井七馬伝』がついに発売されました。ここ数日、アマゾンをチェックしまくり早々にゲットしていま半分まで読みましたが、(mixi日記のITOKさん経由で知ったので…

 山形浩生・守岡桜コンビの新訳登場:積読本の紹介

生産性論争でみなさん忘れてませんか? ちょっと積読こなしてる最中なので数日かかりそうですがぜひ読ませていただきます。 オープンソースの成功―政治学者が分析するコミュニティの可能性作者: スティーブンウェバー,Steven Weber,山形浩生,守岡桜出版社/メ…

 小田中さんに負けず、小のない田中もパリへw 

小田中直樹さんのおフランスな(ちょっと米国テイスト)好エントリーに刺激されて、とりあえず僕もパリ1周してきますた。 最後はやはりクロード・ルルーシュぽく〆てる。

 ジョン・テイラーと溝口善兵衛

ジョン・テイラーの新刊中の日本の為替介入に関する部分についてちょっとまとめて書いたものです。Global Financial Warriors: The Untold Story of International Finance in the Post-9/11 World作者: John B. Taylor出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc…

 経済学・反経済学論壇系アルファブロガーになる方法(試行版)

予告したエントリーです。田中とITOKさんの共作です。ネタにしては猛烈に労力かけてます 笑 まず基本的な事実を指摘したい(なんか偉そうだ。以下基本的にこの調子でいく)。世にいう日本のアルファブロガー(はてなキーワードによると「webサイト「FPN」の…

 21日の日本銀行の政策内容の事実上の事前流出について

これは21日に書いた趣旨のものですが、誤って削除したものを改訂復刻したもののひとつです。 21日ではお昼(正確な時間はわかりませんが会合終了よりはるか前)にNHKが(私の見たのはブルームバーグHP上)福井総裁が利上げを提案した、という報道に非常に驚…

 日銀流金融政策の能力と割当への疑問:日本銀行総裁記者会見感想

21日の日本銀行総裁の記者会見を読みました。新聞報道などで注目されているのはやはり以下の論点でしょうか。 仮に低金利が経済・物価情勢と離れて長く継続するという期待が定着するような場合には、行き過ぎた金融・経済活動を通じて資金の流れや資源配分に…

 山崎元氏から学ぶⅡ

Ⅰはどこに書いたか忘れました。笑。『エコノミスト』の今週号の山崎元さんのマネー講座を読みました。株式の分割買いは合理的ではない、分割して買うのは「事前後悔回避効果」である。むしろ資産の最適な配分をするように株式購入者にはアドバイスすべし。と…

 日本銀行、利上げ0.5%へ

ブルームバーグなどで加藤出氏が雪崩れ現象を予想していましたが、コアCPIの不安定性(現状では前年度同月比0.1%)を懸念していた岩田副総裁が経済学者としての最低の矜持を発揮した模様です。 Seijiadachiさんのご指摘をうけて人名同定で事実誤認してまし…

 『ヤバい経済学』増補版の噂と研究書の出現

どうも増補版がでるぽい噂を聞いたけど、今日はついてないwので確言はしないでおきます。 以下は今年の秋にでる『ヤバい経済学』も含んだ研究書。 From Political Economy to Economics: Method, the social and the historical in the evolution of econom…

 安達誠司『円の足枷――日本経済「完全復活」への道筋』(東洋経済新報社)

待望の新刊が明日配本されるそうです。内容は「前著『デフレは終わるのか』でも言及された「円高シンドローム」論をさらに発展させ、「円高バイアス(=「強い円」イデオロギー)が金融政策を束縛していた可能性を検証する、というものです」と聞いておりま…

 厨房経済論戦、海(太平洋と下関海峡)を渡る

許せ、(締め切り迫る)ソフトバンクw ついに昨日の夜中に気が付いちゃたのよ、厨房経済論戦やってるのをw 先にいいわけ、ぜんぜん経緯わかりません。数日前予告したITOKさんがいま基礎資料作成中の池田信夫・dankogai研究*1読んでる過程でようやく数時間…

 蒲焼の匂い:『日経公社債情報』

久しぶりに最強の業界紙のネタでございます。末吉さん名義の日銀ウォッチ「上げ潮政策、“逆流”の始まり?」(2月12日号)は、安倍政権の上げ潮政策は、よくマスコミその他で目にする“反構造改革”とか改革のやる気がないのではなく、むしろりそな銀行への公的…

 ミル『自由論』新訳と官僚制への批判

いろんなところで新訳の好評を聞くので読んでみました。僕はこのミルの本はあまり興味を抱くことが昔はできませんでした。今回の読書経験でもやはり第4章までは退屈でした。現代的な意義を最も見出しやすいのはやはり「第5章 原則の適用」でしょうか。そこ…

 『ヤバい経済学』って侮辱?ーーな、わけない 

ITOKさん経由。池田信夫氏のブログより。<ひどい邦題 () 2006-12-02 03:02:13 ひどい邦題といえば、東洋経済新報社の「ヤバイ経済学」もそうです。中身は結構よいのですが、タイトルで敬遠させられる人も多そうです。わたしの場合は読んだ後に、いかに不…

 『Lost』の経済学

テイラー・コーエンのブログ経由。http://www.lostpedia.com/wiki/Economics日本でもセカンドシーズンまではDVD化された『Lost』の経済学。僕もファーストシーズンの途中まで見てるw。 ジャック:社会主義経済 ソーヤー:資本主義経済 ロック:原住民経済…

 最近、必死に読んでいるもの。

新著の準備のために読み出したもの。このBoettkeさんの著作や論文それに編著はすべて読む価値がありそう。なお以下の本のアマゾンレビューの塚本先生のものは必読。しかしいったい何人がこれを読破できるのであろうか? Socialism and the Market: The Socia…

 GDP速報値と利上げ問題

速報値高いねえ。このまま金融当局は何もしないで華麗にスルーしとけば、モリタク(森永卓郎)先生のお告げどおりに年内株価2万円や格差是正に貢献するんじゃないですか? で、中川氏も今回は沈黙しているようですしhttp://www.nakagawahidenao.jp/pc/module…

 ニューズウィーク日本版「格差社会はいいことだ」、やりすぎ(ーー)

表紙にある煽り文句 「格差が広がるほど成長力が高まり中流層も潤う それが経済の真実だ」 嘘も大概にすべき。長期的な経済成長を規定するのは生産性であって経済格差でもなんでもない。例えば効率を追求する過程で誰にその便益が帰属するかという形で「経済…

 齋藤誠「消費回復のために必要な政策とは」(『週刊東洋経済』)の教訓なき言説

消費回復のために必要な政策とは? その回答がずばりこの論説に凝縮して書かれている。 その回答とは、齋藤氏の論説とは反対のことをやるか、もしくは勧められている政策を絶対やらないことだ。 齋藤論説は、消費が伸びない原因を、1)現状の低金利政策が消…

 『月刊現代』の福井日銀総裁ネタを斜め読むw

もう当ブログ以外にネットで粘着wにカキコされていない福井日銀総裁スキャンダル関連のネタでございます。久しぶり〜w おなじみ『月刊現代』の国平修身(高等名無しさんw)の「福井日銀総裁を「利上げ断念」に追い込んだ「致命傷」」を読んでみました。一…