2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

 新刊予告

新刊の進行着々、題名は『経済政策を歴史に学ぶ』(ソフトバンク新書)で、8月14、15日には書店に並ぶと思われます。かなり詳しいブックガイド付き。定価とかISBNわかりましたらまた改めて。m( )m

 ノートに書かれたら間違いなく縮む

近所のシネコンでいま観てきました。Deatn note前編。 評価まっぷたつですが、これいいじゃないの? 前後編に分けたところがいい。できれば休憩時間をはさんで一挙上映がよかったのかもしれない。原作は僕も読んでますが、原作のイメージはあまり大切に考え…

 セレブやアイドルの経済学

基本的に読んでない経済学の本はあまり紹介しないんですが、時間がなくなかなか読めないのが以下のコーエンの本。 What Price Fame?作者: Tyler Cowen出版社/メーカー: Harvard University Press発売日: 2002/03/08メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリッ…

 トレンドでみるとまずいんでねえの?

おお、いつの間にか財務省のページにブレイク・イーブン・インフレ率が(今頃気がつくな 恥)。 http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/bukkarendou/bei.pdf もちろんこれそのまんま東で、10年もの国債利回り(名目金利)、10年もの物価連動国債(実質金利)で…

 さらに株価もまずいんでねえの?&総裁記者会見評など

株価動向評価に関してはきわめて遅行指数発揮の田中でさえも、「これってやばくね?」て感じで推移中。前回の量的緩和解除の「悪灰汁抜け」なんとかかんとかという理屈でのしばしの株価上昇から、今回も同じ理屈で非合理的にあがるのかと思ったらどうみても…

 ヴィクセル的枠組みでの整理

クルーグマンーヴィクセル的枠組みで最近の経済論戦を考えると、まず自然利子率を投資と貯蓄が等しい利子率と考える。このときこの架空の自然利子率を均衡実質利子率と読みかえる。ところでこの自然利子率がいまマイナスかまたはきわめて低水準であると考え…

 スパイダーマンの図鑑

病膏肓に入る。スパイダーマンの図鑑に手を出すなり。原書は2000円だが、翻訳のほうはその三倍以上で古書が出回っている。買えんよ、そんなのw。当然、原書である。アメコミの高コスト構造をどうにかしてほしいな。しかしカラーと上質紙の世界になれてきた…

 91分縮む

DVD生活がElleの遺跡に移転しましたので新コーナーです。寿命を無為に縮める映画たちをROR団の給食当番にならってご紹介。第1回は以下の作品です。なつかし〜w シーズンですもんねえ、違。 内容は以下で十分すぎます、ありがとうございましたm( )m http://…

 日本銀行のゼロ金利解除には根拠がない

さて日本銀行がゼロ金利を解除しました。昨日のエントリーにも書きましたように、 1 日銀は、量的緩和解除→日銀当座預金残高削減 と 今回のゼロ金利解除 を切り離して考えています。(不連続説) 2 しかし、私には「量的緩和解除→日銀当座預金残高削減→今…

 忘れられたリフレ派、続き

あんないっぱい論文読めませんかそうですか、しかも結構、経済思想史の微妙な解釈に慣れてないといけませんか、そうですか。 というわけで、柴田敬の『増補 経済の法則を求めて』(日本経済評論社、1983/1993)からいくつかの引用。 「当時は、大恐慌の最中で…

 日本銀行、ゼロ金利解除

http://www.boj.or.jp/type/release/zuiji_new/k060714.pdfとのこと。取り急ぎ。 さてと、そういえば総裁、岩田一政副総裁はこんなこといってたね。http://www.boj.or.jp/type/press/kaiken/kk0606c.pdfhttp://www.boj.or.jp/type/press/kaiken/kk0606b.htm…

 スパイダーマンの結婚

これはかなり面白かった。映画だとキルスティン・ダンストが演じたM.J(メリー・ジェーン)の家族や仕事、友人関係を丁寧に描くことで作品に深みを与えることに成功している秀作。特典の実写版結婚式も微苦笑を誘う。映画のほうもこんな感じでハッピーエンド…

 三輪先生の新刊

最近、本当に自分が過去の新古典派総合+期待効果 という立場になったなあ、とつくづく思うのです。この新刊も大枚はたいて購入しました(と思ったが大枚出したのは同時に買ったスパイダーマンの古書のほうかw)。内容は東大のワーキングペーパーシリーズで…

 忘れられたリフレ派、没後20年

なんでいままで本格的に言及されてなかったのだろうか。僕自身もすべての単行本を読んでいたにもかかわらずまったく失念してしまっていた。 1 戦前の世界恐慌期の大停滞は「金の足かせ」による貨幣の大縮小が原因2 1はつまりは金融政策の失敗による現象3…

 新刊はソフトバンク新書で8月になんとか出る見込み

とりあえず頑張る。話題は経済政策思想史とポスト小泉関係かな。

 ネット中立性(メモ)

「ネット中立性」についての僕からみてかなり得心のいく議論 http://japan.cnet.com/column/pers/story/0,2000055923,20139327,00.htm それと寡占の問題が大きそうで、それとネット中立性の議論って切り離して考えたほうがいいのではないか? あとレッシング…

 ブログ上の経済論戦は停滞的か?

下にも書いたけれどもとある事情で猛烈な勢いで「ネットの経済学」を改変する予定(元ネタはここの後半)。原稿1本と校正となによりも学期末を控えなんだかなあw。ちなみに一部は本務校のオープンキャンパスの公開授業用でもあるけども。 04年の後半からた…

 吾妻ひでお『うつうつひでお日記』ほか

読了って感じ。最後のインタビュー読んでて、自分のニート(政府定義)時代を思い出す。毎日のように散歩=図書館、本屋通い。あのころが一番小説を読んでいたけど最近はほとんど読む時間がとれない(ーー;)。この『うつうつひでお日記』自体は後半がいい…

 落ち葉拾い

みのもんたネタの落ち葉拾い。あれ? これって本当だったの? ちゃんと裏とって書いてるんだよね?http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20060627k0000e070082000c.htmlネット的な話題としては化石級のネタに属していまさらだが、ネットとはいえ…

 「中銀の「品格」を取り戻せ」(日経公社債情報蒲焼の匂ひ)

武術家さんの論説「中銀の「品格」を取り戻せ」です。世間での「みのもんた」化を憂い*1、むしろ「問われるべきは、日銀総裁という職責にふさわしい「品格ある態度」を福井総裁が取っていたかどうかである」。 「福井総裁が今辞任しない理由は、金利機能の正…

 『諸君!』若田部昌澄論説

先々週にお会いしたときに聞いたかもしれない論説でしたが、紹介忘れてました、すんまそ。購入してきました。「竹中「構造改革」の功罪」 若田部昌澄(早稲田大学教授)さんのものです。 主に論説は財政に照準をあわせています。もちろんいまの日本で財政を…

 BASTARD!新刊

24巻読んだよ。ともかく読めればそれでいいのだ。贅沢はもういわないからw二年に1冊は確実に出してほしい。ちなみに終わる気配を私はまったく感じないw

 新城カズマ『サマー/タイム/トラベラー』星雲賞受賞

かの時間経済学小説の名作が長編部門で受賞したとのこと。Baatarismさん経由。まことに慶賀。 サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)作者: 新城カズマ,鶴田謙二出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/06/16メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 560…

 クルーグマンの中央銀行総裁論とゼロ金利解除批判(ただし2000年)

中原伸之氏の『日銀はだれのものか』の文中に、「8月21日付け米『ニューヨークタイムズ』紙に掲載されたポール・クルーグマン教授のコラムが話題を集めました。私が先に書いた「中央銀行の独立性」の議論とも絡むものです。民主主義国家は憲法で三権分立を定…

 宴会にいってきたポ。

これずら↓http://cruel.org/other/rumors.html#item2006062001写真を撮ったがうまくいかなんだ。 みことこといえるのは1 話題ないな、おれw 2 美しい人大杉栄 3 宴会主さまには感謝かついろいろ料理・準備・お片づけした方々にも。 少し、群馬ー練馬引き…

 デフレ脱却花道論再炎か?

さて、恒例の「みのさんに聞け」コーナーです。時事通信社によると、<政府は9日、日銀が14日開く政策委員会・金融政策決定会合で決定する見通しのゼロ金利政策解除について、これを容認する方針を固めた。議決延期請求権は行使しない。>とのこと。政府…

 小泉外交政策は石橋湛山的小国主義である

というわけで今日は某所で宴会にいったら菊池信輝さんにはじめてお会いしました。『財界とは何か』はこの分野ではただひとつ読むに値するなにかと注目すべき経済同友会ネタなどが批判的に検証されております。非常に野心的な研究者で知り合いになれてうれし…

 フランスのゴレンジャーご一行

見た人も多いでしょうね。昨日のNHKの朝のニュースで紹介されてたの。備忘録代わりに。日曜にでも観るとしようhttp://francefive.com/newsite/

 森有正、深夜の人生相談

finalventさんのところで森有正氏についての話を読んで、マイナーなネタを思い出した。僕の処女作が『沈黙と抵抗』というマルクス経済学者(だけじゃないが)である住谷悦治(元同志社総長、ジャーナリスト)の伝記であることはほとんど知られていない(ええ…

日経公社債情報蒲焼の匂い:「需給ギャップ」を再考する

さて今週の最強の専門誌『日経公社債情報』です。今号は夕張市の財政再建団体転落をものすごい力瘤?をいれた特集や、オリックス・ショック(REIT市場での)など興味深い記事が多いですが、とりあえず「日銀ウォッチ」。ドラゴン桜さんの「「需給ギャップ」…