米国経済「驚きの雇用増」についてのメモ

米国経済についてのメモ。特に雇用についての最近の報道から。

 

雇用情勢

NHK報道より

アメリ労働省が5日発表した先月の雇用統計。農業分野以外の就業者は前の月と比べて52万8000人増加し、25万人程度の増加を見込んでいた市場の予想を大きく上回る。失業率は前の月より0.1ポイント下がって3.5%となり、新型コロナウイルスの感染が本格的に拡大する前のおととし2月の水準まで改善。就業者は「接客・レジャー」や「建設」など幅広い分野で増加。労働者の平均時給は前の年の同じ月と比べて5.2%の増加と賃金の増加傾向が継続。深刻な人手不足をうけた企業の賃上げ競争が、物価を押し上げる要因に」

www3.nhk.or.jp

 

フィナンシャルタイムズの「驚きの雇用増」解説

https://www.ft.com/content/f9acf1a3-969f-4b01-ac64-d819c1975879

 

半世紀ぶりの失業率の低水準。エコノミストの予想の倍以上の雇用増。

市場はFRBのインフレ抑制のための金利引き上げを予想して、株式市場は下落、国債利回りは、二年物国債が10年物国債の利回りを上回る逆イールド。2000年以来の幅。労働参加率の人種ギャップ、ジェンダーギャップともに縮小し、コロナ禍前に。

 

米国市場の逆イールドと景気循環の関係のエコノミストの整理については以下の論説。

米国における逆イールドと景気循環と株価の関係 | 三井住友DSアセットマネジメント (smd-am.co.jp)

 

上記のニュースから思ったことだが(というか講義などでは相当前から指摘しているが)、雇用市場は金融政策の引き締めをまだ反映しているとはいえない。パウエル議長はかなり慎重になっているが、実際にもそうだろう。金融引き締めが、バイデン政権が期待しているような景気後退を伴わずにインフレを抑制できることは、蓋然性が低い。うまくいくかどうかは、綱渡りのような芸当に近い。

 

クルーグマンの指摘。いろいろそのほかにも面白いことを相変わらず指摘している。

 

サマーズ、ブランシャールらのFRB理事の見解への批判も参照。

www.bloomberg.co.jp

 

 

 

 

 

 


外資系ファンドの“墓場トレード”ふたたび

メモ書き程度で。日銀の金融政策を追ってれば普通に帰結はみえてたのが、外資系ファンドが日銀に投機を仕掛けて「政策転換」を促すというトンデモ話。一部のメディアが盛んにはやし立ててた。

 

日経新聞なんかはそのメディアの代表格だと思うが、日経新聞すべてがダメなわけでもなく、滝田氏なんかは以下の発言にもにじみでてるが、この種の話題に距離をおいてた。

 

画像

 

ここらへんは環境設定は違うが、以前も外資ファンドはこの種のアタックを日銀に仕掛けて「墓場トレード」が実現化している。以下のツイートの画像を参照。

www.newsweekjapan.jp

文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」8月2日火曜コメンテーター出演

本日もお聴き頂きありがとうございました!
酷暑、最低賃金、給料上げよ、増税煽るマスコミ、髪など寺島さんと解説しました。まだの方はぜひお聴き下さい!

 

【今日のニュース】
最低賃金 31円値上げ
▼1カ月半ぶり 円高水準
ウクライナ 穀物輸出再開
▼米下院議長 台湾訪問へ
▼世界株 米利下げ期待で反発

 

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ジェイン・オースティンの作品を映画で読んだ気になる

ジェイン・オースティンの作品をもとにしたゲーム理論の本を版元から献本うけたのに何年もずっと読んでない。その理由はジェイン・オースティンの作品をまったく読んでいないという無教養のせいである。

 

それではダメなので、ジェイン・オースティンの作品を映画やドラマで見た気になるためのメモ代わりのエントリー。

 

高慢と偏見』は以下。

 

『エマ』は以下。

 

EMMA エマ (字幕版)

EMMA エマ (字幕版)

  • アニャ・テイラー=ジョイ
Amazon

 

『分別と多感』は以下

 

 

『説得』は以下

https://www.netflix.com/watch/8141064

 

とりあえずこの四本をみる予定w

文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」7月26日火曜コメンテーター出演

本日もお聴き頂きありがとうございました! サル痘問題を初歩から丁寧に解説し過剰反応しないこと、また日銀の円安への対応など多様な話題を解説しました。まだの方はぜひお聴き下さい!

 

【今日のニュース】
▼成長見通し 2.0%に下方修正
最低賃金 目標1000円なお届かず
トヨタ 部品値下げ要請見送り
▼サル痘 国内初確認
▼JR5社 乗客1000人未満見直しの条件

 

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