本日のメインは中国問題が主役といっていいと思います。中国は経済体制は国家・地方政府が裏側にあるソフトな予算制約にいまだ直面する意味での、国家半独占民間半独占みたいな資本主義の類型です。さらに政治体制は非民主主義的な傾向と監視社会をドッキングしている体制ですね。しかもこの監視社会はよく構築されていて、基本「泳がす」ことがメインなのでそこで情報を集約している感じで、みかけ「自由」ぽくもとらえることができると思います。
ここらへんの中国の監視社会の特徴については以下の研究論文があります。
Qin, B, D Strömberg and Y Wu (2017b), “Why does China allow freer social media? Protests versus surveillance and propaganda”, CEPR Discussion Paper 11778.
一般向けは以下
ベイ・チン, ダーヴィド・ストロンベルグ, ヤンフイ・ウー「電脳独裁制: 中国ソーシャルメディアにおける監視とプロパガンダ」(2018年5月25日) — 経済学101
つまり経済的にも政治的にも中国は日本や欧米の主要国とかなり異質、いや異質というよりも価値対立的な国家制度だといえると思います。
米中貿易戦争もモルディブでの政治的対抗もその問題の延長でとらえるべきだと思っています。
その他のニュースは以下でした。
○米中貿易戦争危険水域に
○米中貿易戦争深刻化 消費税増税判断にも
○軽減税率へ準備本格化
○モルディブ 親中派が敗北
○宜野湾市長選動向
○消費税増税と家計見通し
また来週もよろしくお願いします!
今週の放送は以下から聴けます。
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