ロバート・カークマン『アウトキャスト』1(誠文堂新光社)椎名ゆかり訳

 アメリカの郊外に蔓延する悪魔憑きと、それに対峙する「アウトキャスト」(はぐれ者)と神父の二人組。非常に殺伐とした心象風景と格闘を描いています。郊外の殺風景な風景、家族や地域社会の崩壊もこの悪魔憑きとエクソシスト(悪魔祓い)の格闘をよりダークなものにしています。

 椎名ゆかりさんの訳業は相変わらず細かい表現を拾っていて(と思います。原書と比較したわけではないですが)、この作品の罪と罰的なニュアンスを読者に的確に伝えるものになっています。

 まだ作品的には導入部でしょうか? 続きが読みたいですね。

アウトキャスト 1 (GRAFFICA NOVELS)

アウトキャスト 1 (GRAFFICA NOVELS)