夜、車で聴いてたJ-Waveで椎名林檎を大森靖子&DAOKOのおふたりが語るという実に興味深く刺激的な番組が流れた(グローバー氏のナビゲータの番組)。
ふたりの椎名林檎への共感というか、特に大森氏のリスペクトを超えた畏怖に似た感情がよく伝わってきた。あまりに自分に強い力を発揮するものを語ることで自分が滅ぶことがある。
これに似た感情を内村鑑三や森有正が、「神」を前にして自我が崩壊するさまとして記述している。椎名林檎に対する大森靖子氏の距離の取り方はまさにそれに似ていた。いい番組だったし、大森氏については最果タヒさんとの共作を主に通しての理解だったが、また違う側面を知れてよかった。
最後にグローバー氏に求められて、椎名林檎を一言で表現して、大森氏が「国宝」、DAOKO氏が「日本代表」(だったと思う)としていた。サブカルチャーの地下的な世界からオリンピックの音楽演出までをてがけるようになり、日本の文化を象徴していることへのストレートな感情が表明されているようだった。
ところで大森靖子氏と最果タヒさんとの共作はものすごい作品的な引力を持っていて、昨年読んだ本の中でも屈指のものだった。大森氏ご本人とは一度だけ、確か水野しずさんの作品展示の場ですれ違った。ライブはまだみたことがない。
- 作者: 大森靖子,最果タヒ
- 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: 単行本
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