高橋洋一さんの国際関係論の集大成的な著作だと思います。啓蒙的なものなのですが、中味は読者たちが実際の安全保障問題を理解するときのキーポイントを的確に、またできるだけわかりやすく解説していて、本当に好著だと思います。高橋さんの国際関係論は、ラセットとオニールの「平和の五要件」がベースにあり、それはリベラリズムとリアリズムの両方の要素をバランスよくもった視点といえます。特に尖閣諸島付近での中国との安全保障問題を理解するうえでは、必読の内容が本書の後半には説明されていて参考になります。最初の一冊として、また常備する一冊としておススメ。
- 作者: 高橋洋一
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2016/07/16
- メディア: 単行本
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