内藤陽介『リオデジャネイロ歴史紀行』

 パラリンピックもたけなわですが、内藤陽介さんからリオの過去と現在を知るとても素晴らしい著作を頂戴しました。内藤さんの旅行記と切手を通してのその土地の歴史と現在を解説する手法は、毎回思いますが、実に見事です。世界の歴史と現在(特に社会、政治)を知るには、内藤さんの本をすべて読むことを薦めたいぐらいです。

 今回もリオの歴史と今についての展望がこれ一冊で得ることができます。それに内藤さんの現地旅行記がまたいい味をだしてます。まさか現地の売店に旅行客用の新商品の提案までするなんて(笑)。リオの土地柄を表してた、いつもの旅行記よりも明るい内容になっていて読んでいて楽しいです。本書ではリオの現地の人達が、いかに真摯に海外の観光客に接しているのかもわかり、日本も参考にしたいところです。

 ちなみに世界で二番目に切手を発行したのはブラジルです(地方政府入れると四番目)。へー! と驚く豆知識がいっぱい。

リオデジャネイロ歴史紀行

リオデジャネイロ歴史紀行