若田部昌澄「グローバリゼーションと反緊縮の狭間で」(in『公研』7月号)&山形浩生「イギリスのEU離脱はすばらしい」(in『Voice』8月号)

 若田部さんの論説も山形さんの論説もともにイギリスのEU離脱の背景にある「反緊縮主義」への動きに注目し、それは必然である(あるいは称賛すべきである)ということで共通していると思います。

 若田部さんの「不況のときにグローバリゼーションの利益を訴えても説得力がないのである」という結語は、かって民主党政権時代のTPP論争への多くの人達のリアクションを思い出します。いまもまだデフレ脱却に至っていない中では、おふたりの論説は日本の現状を照らす上でも有益かと思いました。

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