ケインズを知りたい人のためのブックガイド

 ケインズは複雑な人だ。だが彼の著作を読むと知的に刺激をうけるのも確か。ここではケインズの業績を知るための入門書から、ケインズ自身の読みやすい著作、そして最後に時論にケインズを活用するにはどうしたらいいのか、それを考えるための何冊かの本も紹介する。

 ケインズの全体像を見据えた読みやすい入門書は、僕は三冊あげたい。吉川洋、早坂忠、それに福岡正夫氏のものだ。さらに平井峻顕氏のも加えておく。

ケインズ―時代と経済学 (ちくま新書)

ケインズ―時代と経済学 (ちくま新書)

ケインズ

ケインズ

ケインズ100の名言

ケインズ100の名言

ケインズ自身の著作で読みやすいものは以下が代表的。

ケインズ 説得論集

ケインズ 説得論集

貨幣改革論 若き日の信条 (中公クラシックス)

貨幣改革論 若き日の信条 (中公クラシックス)

人物評伝 (岩波現代叢書)

人物評伝 (岩波現代叢書)

ケインズの『一般理論』については、本体の訳書を片手にして、以下の要約版とにらめっこして読んでいくといい。

要約 ケインズ 雇用と利子とお金の一般理論

要約 ケインズ 雇用と利子とお金の一般理論

雇用、利子、お金の一般理論 (講談社学術文庫)

雇用、利子、お金の一般理論 (講談社学術文庫)

ケインズの著作を現代に活かすにはどうしたらいいだろうか? そのヒントは以下の論文集を読むのがいい。

危機の中で〈ケインズ〉から学ぶ――資本主義とヴィジョンの再生を目指して

危機の中で〈ケインズ〉から学ぶ――資本主義とヴィジョンの再生を目指して