というテーマです。基準は単純。しっかりとしたロジックと事実との照合、そしてわかりやすさです。単にわかりやすいだけではなく知的刺激を得て、次のステップへいける本を選びました。
まずアベノミクス本三本の矢は以下の三冊
片岡剛士『アベノミクスのゆくえ』
若田部昌澄『解剖 アベノミクス』
高橋洋一『こうすれば日本は物凄い経済大国になる』
アベノミクスのゆくえ 現在・過去・未来の視点から考える (光文社新書)
- 作者: 片岡剛士
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/04/17
- メディア: 新書
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- 作者: 若田部昌澄
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2013/04/26
- メディア: 単行本
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こうすれば日本はもの凄い経済大国になる: 安倍内閣と黒田日銀への期待と不安 (小学館101新書)
- 作者: 高橋洋一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/06/03
- メディア: 単行本
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この三冊だけで総論は完璧でしょう。個別のテーマとしては、
金融緩和については、岩田規久男『リフレは正しい』
財政政策については、岩田規久男・浜田宏一・原田泰『リフレが日本経済を復活させる』の飯田泰之論文と上記の三本の矢のそれぞれの本の解説がベスト。
成長戦略については、まともな論客の主張は首尾一貫、この成長戦略については否定的です。しかし関連するものとして、特にTPPについて、原田泰他の『TPPでさらに強くなる日本』がいい。反対論客については、そんなに読みたければ最寄の書店にいけば腐るほどあるので紹介はしません。ただほとんど反論のための反論でやたら戦線が拡大していて素人だましなものが大半です。松尾匡他『TPPと日米関係』がただひとつ息を吐いている状況でしょうか。
- 作者: 岩田規久男
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2013/03/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 岩田規久男,浜田宏一,原田泰
- 出版社/メーカー: 中央経済社
- 発売日: 2013/03/18
- メディア: 単行本
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- 作者: 原田泰,東京財団
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2013/03/23
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- 作者: 田中祐二,内山昭,松尾匡
- 出版社/メーカー: 晃洋書房
- 発売日: 2012/09/10
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内閣府参与として安倍首相に経済政策のアドバイスを与える浜田宏一先生の最新の見解を、片岡剛士さんとともに語ったのが以下の本。他にもアベノミクスを理解する歴史・思想・政策などの読みやすい論文が満載。必要最小限の反リフレ的言説も大御所(西部邁、榊原英介、ボワイエ)をそろえてます。
『経済再生は可能か』(環)
環 vol.53 〔特集・経済再生は可能か〕 (『環 歴史・環境・文明』 2013年春号)
- 出版社/メーカー: 藤原書店
- 発売日: 2013/04/26
- メディア: 単行本
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またアベノミクスの核心であるリフレーション理論の日本への受容の歴史は、以下の山形浩生さんの論説が読み応え十分です。特に構造改革主義と、それに批判的な左派的な物言いが、実はマクロ経済への認識の欠落(誤解)により、同じ主張をいうことに至ってしまうという「逆説」は実に興味深い。
応用編(ほぼプロ級)としては上にもあげた以下の本がベストです。知的刺激にも満ちています。
岩田規久男・浜田宏一・原田泰『リフレが日本経済を復活させる』
そしてデフレ・カルチャーの終焉を描いた僕の本もぜひ一読ください。
- 作者: 田中秀臣
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2013/04/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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以上、10冊を読めばそれだけでかなりの経済通になれます。官僚やメディアがいう「政策通」ではなく、本当の経済通です(笑。