金子さんに(も)期待したい

 昨日のアクセスでは民主党の経済政策に期待はできない、といい切った。残念ながら現状ではその認識に変化はない。もちろん政治は生き物であり、よほど自身が反経済学などのイデオロギー日本銀行などの手先でないかぎり、政治家・政党はいかようにも経済政策については変化可能な存在ではないか、と思っている。しかしその変化のためには、政治的存在そのものの中に、変化を引き起こす因子が不可欠である。例えば後期小泉政権における財務省内の特定の人たちがデフレ対策のために積極的に円安介入をしたのは知られている(溝口善兵衛氏ら)し、それが可能であるためには政府内の政治家たちの暗黙の肯定がなければ不可能だったろう(ついでに政策のパートナーともいえた米国のテイラーの存在もキーだった)。

 前置きが長くなったが、特定の政党も特定の政治家も応援するつもりは僕はない。しかし民主党の内部で僕の考える望ましい経済政策をとりうる、そのような変化への因子となる存在は応援を惜しまないつもりである(別にここでこの種のことを書くだけだが)、id:Baatarismさん経由で知ったのだが、以下の記事

民主が参院補選に金子氏擁立 - 政治ニュース : nikkansports.com
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20090909-541687.html

 金子さんはそんな望ましい経済政策への転換を引き起こしてくれる人のひとり(他にもこのエントリーhttp://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20081223#p1で紹介したような人ー大串、馬淵、小沢(鋭)議員らーたちがいる)ではないだろうか。その願いをこめて期待をこっそり表明したい。

(補)なお、上でふれた後期小泉政権の円安介入のエピソードについては以下の本を参照されたい

テロマネーを封鎖せよ

テロマネーを封鎖せよ