仁田道夫・久本憲夫編著『日本的雇用システム』

 献本いただきました。ありがとうございます。久本氏の『正社員ルネサンス』は、数年前に安達さんと『平成大停滞と昭和恐慌』を書いたときに、私はかなり参考にしました。本書も日本の雇用システムの「中核」として正社員に焦点を当てて、雇用調整、賃金制度、能力開発、能率管理、労働組合、人事部の各視点から分析した本です。

 私見でいうと現在の非正規労働者の急速な雇用調整は、まさに日本的雇用システムの従来の「冷酷な」調整メカニズムがフルに稼動していると思われます。このときインサイダーたる正社員層がどのような制度の下で経済行動を行っているのか最新の成果をもとに分析していると思われます。

 昨日の本もまだ読んでないのでちょっと明日ぐらいにまたがりますが、付加的に情報を掲載するかもしれません。できなかったらごめんなさい。

 

日本的雇用システム

日本的雇用システム