昨日、ある新聞社の記者の人が、大よそ「最近、新しい経済思想の研究者がでてきてるんでしょ?」ということを言われた。一瞬、僕は言葉に詰まってしまった。
「経済学」はさておき、こと「経済思想」に関しては、日本の現状はただ単に縁故採用的な(笑)「若手」がちょこちょこでてきているだけで、簡単にいうと衰退というか、ほぼ無視しても差し支えない状況といってもいいかな、と思っているんだけども。
その人が具体的にあげたのが、橋本努さんの『帝国の条件』だったので、これを経済思想の新しい流れ、といわれてしまうと、え〜〜! と声をあげてしまうのである。
- 作者: 橋本努
- 出版社/メーカー: 弘文堂
- 発売日: 2007/04/05
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なんか温度が違うのだが。正直にいうと本人の意図や一部の熱狂を除外すると、この橋本氏の本を加えて、以下の3冊が、ここ1年ちょっとの間に読んだもっとも頭を捻る経済思想関係の本だったのでなおさら意外感がある。ちなみに下の『国力論』にも熱心な読者が僕のまわりに何人かいて、これも不思議な現象としてみているのだが。
まあ、この三冊をあげることで、僕自身の見解が明らかになることにはなるか。
- 作者: 中野剛志
- 出版社/メーカー: 以文社
- 発売日: 2008/05/20
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生きるための経済学 〈選択の自由〉からの脱却 (NHKブックス)
- 作者: 安冨歩
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