http://www.alanalexandroff.com/nr-krueger.pdf
最後の結論。On the whole, we must conclude that there is little reason to be optimistic that a reduction in poverty orincrease in educational attainment will lead to a meaningful reduction in the amount of internationalterrorism without other changes.
これ啓蒙的な論説ですのでかなりわかりやすく書いてますよね。
もちろんこれを経済的豊かさも教育も「まったく役立たない」という解釈は極端すぎるのでそういいつつも、ちゃんと僕の本みたいに(笑)、11頁には「「民主的教育」や「経済的豊かさ路線」が、テロ対策としてあまり効果がないのは明白だろう」と「あまり」と書かないとだめだし。また12頁には「もちろん、教育や経済的な豊かさも重要だ‥‥でも、教育や経済的豊かさがなければ絶対にダメだ、というわけではない」と書かないといけないでしょうね。でも基本はエントリー題名の「因果関係」どおりでいいでしょう。
そうこういう「因果関係」的啓蒙文章でもかまわないと許容しておかないと、クリューガー自身のこの論説が初歩的なcausal inferenceの誤読でいかん! とかと貶められてしまうという、まあすごい話になりますから*1。南無南無。しかし文章解釈レベルな話でしょうねえ。
例えば何百ページある中からたった1、2行だけを取り出して感想書く人がいたら、たぶん読んでない人が誤誘導されちゃってへんなこと*2になっちゃう人がいるんですが、やはり啓蒙書やそれの感想を書くのも技やセンスなんでしょうかね。
あとこれも素朴な話で、テロとは関係ないセックステロには繋がるかもしれませんが 笑 よく考えた例ではないので間違えてたらすみませんがw
以下の例みたいなのをいま考えたんですが、これも払っているのがお金ではなく「時間」だということをわざわざ書いてあるのに見逃して理解してしまうと、「価格」が不在になってしまうのでそこんとこよろしくで読んでくださいw
妻年間1000セックス、愛人年間10セックスを需要しているとする。
1セックスあたり1分が妻の「価格」→1000分÷60分=年間総「支出」16.7時間ぐらい
1セックスあたり3時間が愛人の「価格」→年間総「支出」30時間
愛人の1セックスはちょうど妻の1セックスの「価格」の180倍。
妻は価値が大きい(=必要品としておく)が希少性が低いので「価格」は低いしかし消費量は1000セックスと多い、愛人(ぜいたく品)は価値が小さいが希少性が高いので消費量が10セックスと小さい。
まさに水とダイヤモンドのパラドクス状況を示しているのではないでしょうか?
それと比較静学ぽいことは補わないといけないんですがw。でも基本は下みたいなので、パラドクスの前提からそんなに変ではない議論ができると思います。
いまそれぞれのセックスの「価格」が半減したとする=セックスをする時間の減少。需要量も変化するのだが、ここではまず需要量を一定としておくと
1セックスあたり30秒が妻の「価格」→33.4時間
1セックスあたり1.5時間が愛人の「価格」→60時間
年間に妻よりも愛人に割り振る絶対的なセックス時間が増加している。
需要の変化を考慮してみると、仮に妻が必需品で、愛人がぜいたく品であれば「価格」の変化に対して妻の需要量はあまり変化しないが、愛人の需要量は大きく変化するかもしれない。そうなると相対的にも妻よりも愛人へのセックスの年間「総」支出は増加するかもしれない。
まあ、人間完全にはなれませんから間違ってるかもしれませんがw それでも人様の業績を評価するときは、あまりに細部を拡張解釈したり、余計な予断でみたり、文脈を勝手に変えたり、批判することに功名心をいだく(ネットではそのリスクこそ旨みありw)人は絶え間ないですが。ただあんまり面白くない=生産性のない話題をなんかフォローすると本当に大変でそこらへんのうざったさは、ブログやってる最大のやめ要因でしょうかねえ 苦笑。ちなみにこれ本当に僕にはマイナーな話なんですが、どうも大事にしたいいま書いた旨みを得ようとする人がいるんですよね。まあ、細かくて生産性の低いところほじくってるところに対する応答コストってまじ大変。なのでこのエントリーは「ネタ」でスルーということで。笑って誤魔化し(^^)
(補)ちなみにセックスの時間が30秒、1分というのは仮想であり、なんの事実にも基づかんよ、君達 笑。人のセックスの心配より、自分のこと心配しましょう、って映画もあったし 違)