山田芳裕『泣く男』


 見逃していた短編集。初期の太い線の画質から最近の画風に近いものまで満遍なく収録。趣味としては学園ものの「変身男」がいいかな。山田氏の作品はデビュー長編『大正野郎』からのファン。密かに『大正野郎』は同時代的なのでコミックベスト20(多いw)を選べといわれればかならずはいるでしょう。第二巻の最後に「続く」とでていたものだから「続く」をだいぶ長い間探したものです(^^)。『へうげもん』公式ブログからコメントも旧ブログの方ではいただいたのもいい思い出でしょうか。『へうげもん』は織田信長の死からちょっと減速している印象が濃いのですが、これからの利休と秀吉の緊張の深化と両者の死にむけての終盤が楽しみなところです。


 ちなみに山田芳裕ベスト5はといえば、

1 大正野郎
2 度胸星
3 考える侍
4 デカスロン
5 しあわせ

上位二作がともに「続く」で終わっているのが、それもまたいいところですけど。

泣く男―山田芳裕短編集 (双葉文庫 や 17-2 名作シリーズ)

泣く男―山田芳裕短編集 (双葉文庫 や 17-2 名作シリーズ)