「経済討論!アベノミクスと世界経済の行方」配信中!

以下で動画が見れます。
youtube
http://www.youtube.com/watch?v=jjWIIF-pHk8
http://www.youtube.com/watch?v=Kz8kaIp_ueo
http://www.youtube.com/watch?v=q9LkXUchZkM

ニコニコ動画
http://www.nicovideo.jp/watch/1373032512
http://www.nicovideo.jp/watch/1373032498
http://www.nicovideo.jp/watch/1373032414

パネリスト:
 上村シーラ千賀子(シスコシステムズ上級管理職・早稲田大学講師・秋田大学講師)
 高橋洋一嘉悦大学教授・「政策工房」会長)
 田中秀臣上武大学教授)
 田村秀男(産経新聞社特別記者・編集委員論説委員
 野口旭(専修大学教授)
 渡邉哲也(経済評論家・作家)
司会:水島総

川越敏司編著、八木紀一郎他著『経済学に脳と心は必要か?』

 八木紀一郎先生から『経済学の脳と心は必要か?』を頂戴した。グル&ピーセンドルファーの神経経済学無用論に刺激されて行われたシンポジウムの記録。グル&ピーセンドルファーらの批判は、「神経経済学などで心の内面で起きたことがわかっても外部からの観察でわかる経済行動分析で十分」というもの。

 グル&ピーセンドルファーはさらに、個々人の経済行動は利己的な動機から外れることもあるかもしれない。しかしそもそも経済学は集団行動の予測においてはかなり妥当してきた。個々人レベルでの予測がはずれても大したことはない。また集団行動の逸脱については制度や市場デザインを変えればいい。

 神経経済学などは、個々人のレベルでのセラピー、つかり解決手法を要求し、個々人の内面を変える手法であるが、それはムダだ、というのがグル&ピーセンドルファーらの批判の要点のようだ。それに対して『経済学に脳と心は必要か?』は一書をあげて反論している。

 八木先生のものはマックス・ウェーバー自然主義的なものへの見解を再考したもの。かなり高度な論文だ。ウェーバーの心の病と彼の思考の深化も並行して描かれていて興味深い。いずれ別な機会で引用したい論文。

 

経済学に脳と心は必要か?

経済学に脳と心は必要か?

TOKYO FM「伝説の人事部長」に出演しました

 前編は昨日5日。詳細はこちらのホームページで。http://www.tfm.co.jp/jinji/?itemid=67230&catid=1342
 podcastでも聴けます。前編はアイドルの経済学が中心です。

 後編は来週の12日午後7時からでした。アベノミクスや就職問題などについても話してます。
 後編はこちらから。http://www.tfm.co.jp/jinji/?itemid=67663&catid=1342

日本経済復活が引き起こすAKB48の終焉

日本経済復活が引き起こすAKB48の終焉

偏差値40から良い会社に入る方法

偏差値40から良い会社に入る方法

7月1日に金子洋一さんと公開対談(in 金子洋一国政報告会)

 民主党支持者ではなく、むしろ民主党の経済政策観をこの世から消滅させることを本意とする僕をまねいていただいたことに感謝します。話の内容は、金子さんと僕とのアベノミクス対談と、金子さんへの個人的な期待全開の対話でした。秋には今度、自民党関係の方ともやるので、これからもどの政党とも、右左後ろから前からどうぞ! 状態で、経済問題ならなんでも引き受けます。

書評掲載in『日本経済思想史研究』13号

 金沢幾子氏の『福田徳三書誌』を書評。うっかり校正ゲラを返却するのを忘れたら名前が「ひでおみ」表記にw。この本は900頁もあるもの。読むだけで日本の経済学の歴史がかなり追えるすぐれものだった。かなりガッツいれた本格書評。

日本経済思想史学会のHP(学会誌情報が12号までなのは残念な感じ)http://shjet.ec-site.jp/

福田徳三書誌

福田徳三書誌

松永かなみブログ

 僕のブログでここ5,6年ずっとついてるUNIQLOCKで踊っていたり、かって東京事変の「閃光少女」のPVなどで強い印象を残した、松永かなみが、数年の空白から、最近また活動を開始した。彼女のファンだっただけに嬉しい。イメージも昔のままを継続している。
 ぜひみんなで応援してあげてほしい。僕もなんだかんだで忙しいのでここにメモ代わりに彼女のブログのurlを記しておきたい。ちなみに今日は彼女の23歳の誕生日だそう。ぜひお祝いメッセージをネットリフレ派は書くように御願いしたい(笑。

松永かなみブログ:http://beamie.jp/t/kanami_matsunaga.html

クールジャパン戦略についてのメモ

 今日、Twitterに書いたのを修正して以下にまとめる。勉強メモ。

 ちょっと仕事なのでクール・ジャパン政策関連の資料についてつぶやき連続技。「面影日本」http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/OmokageNihon.pdf とりあえず最近の「逝きし日本の面影」シンドローム松岡正剛氏の知の編集工学(よく知らないけど)の合わせ技パンフレット。実体的中味はゼロ。

 クールジャパン戦略の24年度成果集。http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/HPkaigai130603.pdf 世界各国いってイベントしました。終わり。

 クールジャパン戦略最初の文書http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/kisoshiryo.pdf  よくある「産業構造の転換」論としてのクールジャパン戦略。世界の文化産業のシェア1割ゲットが「戦略目標」。なんの実体もなし。典型的なクローズド・レジーム。

 クローズド・レジームの解説は、若田部昌澄「最先端を行くリフレ・レジーム」(2013、『Vouice』7月号)の次表を参照のこと

 クールジャパン戦略では、政府出資が絡んでて、(株)産業革新機構 この文書における唯一つのコンテンツ仲介として中核に位置づけられている。機構には財政投融資特別会計から2660億円出資http://www.incj.co.jp/about/shareholders.html 同機構は株式会社(民間も出資している)とはいえ、事実上の政府主導の産業政策の中核組織(最大株主は財務大臣)。

 産業革新機構の組織概要。http://www.incj.co.jp/about/overview.html 政府保証枠は1兆円超。クールジャパン戦略は同機構の事業のごく一部ではある。ただし、先ほど指摘したように、クールジャパン戦略(2012年1月の最初の文書)では、典型的なクローズド・レジームの中での中核組織的位置づけであり、補助金、産業政策、特定企業・産業の利害重視、裁量的などを行う。

 クールジャパン戦略(2014年7月文書)http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/120703_cool_japan_strategy_2.pdf  海外コンテンツ戦略の中核としての産業革新機構による活動の重視。グロザス、出版デジタル機構、ANEWなど同機構の出資会社の活動を紹介。同機構の出資の大半は事実上の「税金」だ。

 ちなみに(クールジャパン関連は一部にすぎないことを留意してもらいたいが)産業革新機構の最新事業報告をみると創立以来毎年の純損失計上(昨年度は100億円近く)。理由は簡単にいうと投資先の失敗のつけ。http://www.incj.co.jp/PDF/report130701_01.pdf

 新産業革新機構の融資先(24年度60億円)で、先のクールジャパン戦略文書その2でもとりあげられているANEWのホームページ http://www.an-ew.com/ja/  ただし事業内容、コラボ―レーション企業などのページは空白。ほとんど情報らしいものがわからない。

 産業革新機構と出版社との共同出資の企業、出版デジタル機構http://www.pubridge.jp/  これもクールジャパン戦略での核になる企業として上からいきなり位置づけ。

 そしてクールジャパン戦略文書にでてくる核になる企業三社目(産業革新機構を入れると四社目)のグロザスhttp://www.gloczus.com/  これは役員をみると社外取締役産業革新機構ニフティから出ている。社長など役員の前歴は他の産業革新機構なども含めてこれから時間みつけて調査。

 グロザス、出版デジタル機構(これが凸版印刷の子会社を買収したことも要チェック)、anewなど少なくともホームページ情報からは経営実態ぽいものがよくわからない。とりあえずホームページ情報からは僕にはよくわからない企業群が、日本のクールジャパン戦略の中核でいきなり文書に登場。このクールジャパン戦略の基本文書(2012年7月)http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/120703_cool_japan_strategy_2.pdf  の6ページ(下記の図表参照)にいきなり、ANEW、出版デジタル機構、グロザスがクールジャパン戦略の中核企業として登場。先ほど書いたように僕には実体がよくつかめない。

政府経由のお金の流れ(民間出資は無視してるので注意)でまとめると、財政投融資特別会計産業革新機構⇒(ANEW、グロサス、出版デジタル機構)という感じ。これが日本のクールジャパン戦略お金の流れ編の一部。