リフレ政策を表明したこの20年でただ一人の「首相候補」

馬淵澄夫衆議院議員民主党代表選挙の立候補記者会見をニコニコ動画で見た。

http://live.nicovideo.jp/watch/lv61564389

僕がデフレ脱却のための時論活動を開始してすでに11年。それ以前からの岩田規久男先生や故岡田靖さんたちの闘いからだとすでに20年近く。その間、日本は「失われた20年」に沈んだ。その大きな原因は、デフレ脱却を試みるリフレーション政策(財政金融政策を用いて、特に金融政策を中心に、デフレ脱却を試み、低インフレ状態にし、経済を活性化する)を採用する政権がなかったということにある。過去、20年間に一度だけ小泉政権後半にその試みがなされたが、デフレ脱却への情熱をその政権は持続することができなかった。あとは世論(ネットも含む)や官僚、政治家、学者・実務家を含めて、些細なことで足をひっぱり、長いものにまかれる心性が充満し、リフレを行うよりも、「いかに行わないか」ということにもっぱら努力してきたといっていい。それはすなわちデフレ不況、将来の若い世代の可能性の芽をつむこと、そして古い世代が社会の重荷として安穏となることを意味している。それは社会の新陳代謝を著しく損ねるだろう。

そして大げさととられても結構だが、ついに、リフレ政策を経済政策の中心におく人物が、政権与党の代表に立候補することになった。これはこの20年間で初めてといっていい出来事だ。僕はこのことを、このブログをおそらくご覧いただいている多くのリフレ政策の支持者たちと(もちろんまだ最初の一歩にもいかないものかもしれないが)大きな感銘と静かな期待とともに見ていきたい、と思う。いや、そう願いを抱いている。