『SAPIO』で語る“タックスヘイブン”社会&中国経済の「弱点」雑感

 今日発売の『SAPIO』に寄稿しています。「青写真 日本型タックスヘイブン社会が実現すると「サラリーマンの通勤ラッシュがなくなる」という見出しがついてます。

http://www.zassi.net/mag_index.php?id=55

 『SAPIO』に登場するのも久しぶりですね。雑誌の巻頭特集は、「「中国の弱点」整いました」ということだそうです。中国の弱点というか、経済の脆弱性は、僕からみると1)いわゆる内需が弱く、公共部門の支出が中心であること、2)その構造がリーマンショック以降さらに加速していて、中国経済自体もやはり世界経済危機の負のショックと無縁ではなかったこと、3)生活必需品の高騰などを金融政策で抑制するスタンスに転換しかかっているため、為替レートの安定化が次第に弛む可能性がでてきたこと。これは人民元の(現状では緩やかな)切り上げに結びつき、短期的には経済にマイナスのショックを与えるだろうこと。4)あとはなんといっても中国の指令経済的な側面は資源配分をゆがめるだろう(レアアース規制なども諸外国だけではなく中国の人たちにとっても損失)、また民間部門に内在する「信頼」=社会的資本の空洞化=強欲社会主義の顕在化、さまざまな既得権による民間経済の分断化などが深刻であること。ここらへんが僕には問題でしょうか。

 僕が今回、貢献したのは中国問題とは違い、日本の国内経済問題です。大前研一氏とかと並ぶとなんだかいつもの違う感じですが、僕の話していることも多少、大前研一調かもしれません。笑。

 どうかご一読いただければ幸いです