ジョン・B・テイラー、いってることが分裂?

 学会の例会も近いし、さらにお小遣いが枯渇(メビウスの資料買い過ぎ)してるので、とてもテイラー講演会の3万円(だっけ?)を払う余力なし。大学の研究費も申請期間終了してたし。しかしリフレ派の多くが講演会に突入したというのでそのルポを楽しみにしていた。が……。

 twitterのタイムラインに流れてくるリフレ派諸氏の感想を読んでいると、最初だけまともなことをテイラーはいってるのに、日本のことになると明らかに自説と矛盾することをしゃべりまくり、高橋暗黒卿と渡辺議員とミニ論争状態とのこと。ええ? テイラールールがいかにデフレではあんまし使えない代物だとはいえ、日本のデフレの現状をちょっと甘くみてない? おまけにいまの日本の失業率が軽い?(過去最高水準なんすけど……)。などと少し驚いた。

 もっと驚いたのが知り合いが質問にどんどん立ったらしいこと。おお、それは頼もしい。ところが、Twitterの複数の証言の中に

「テイラーに怒りながら英語でずばずばいってる人がいた(驚)」

とある。そしてその正体をみんなで詮索していた。「あれは誰だ」「あれは誰だ」「デビルマンか」とおやじギャクいってる暇はないが、正体はほどなくご本人から明かされた。

山形浩生だ! ワーイ

で、今回の件をちょっと考えたが、いまの日本に自信をつけさせるためにいいところを探す生産性をあげる政策だかなんだか、デフレ対策としていってるところをみて、テイラーの講演には行ってないけど僕には正体が分かった!

それ、テイラーのきぐるみ着た白川総裁(ryu

(証拠??)白川方明日本銀行総裁のデフレ原因論http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20100319#p2

 画像はエントリーの内容とは関係ないが、もしテイラーがいっているように追加緩和政策が必要ないのならば、彼は今回も日本銀行の政策を批判しなくてはいけないだろう。なぜなら(お付き合い程度とはいえ実質4兆円超の)追加緩和政策を講演の前日に発表したばかりであり、(テイラーの経済理論からは出てこない)テイラーの日本経済論からは、その追加緩和政策は不用、つまりデフレ脱却ではなく、単に余計なインフレのオーバーシュートを起こす産物であるはずだからだ。そこまで彼が徹底しているならば、それは僕は分裂とはいわない。ただ考えが違うだけだと思う。もしそれに言及していないなら(ちなみに日銀は今後も追加緩和を小出しにすることはあるだろう)それはやはり首尾一貫性と徹底性に欠いた見解だろう。

 と、これを作成してたら勧進元(日本語の用法これでいいかあとでチェックw)のFACTAがテイラーの趣旨を好意的に解釈している。

http://facta.co.jp/blog/archives/20100319000939.html

さて、ここから本題だ。リーマン・ショック後の日米金融政策は、量的緩和の一点を見れば、アメリカが通貨供給を劇的に増やして1兆2千億ドルに達したのに対し、日本は「欧米ほど金融機関が傷んでいない」ことを理由にさほど増やしていない。

教授は慎重な言い回しだったが、テイラー・ルールに照らすと、アメリカの量的緩和は過剰であり、「日本はもっと量的緩和をすべきだ」という示唆が得られるという。ある市場のセグメントを救うのは金融政策ではないが、FRBAIGミューチュアル・ファンドMBS市場などの救済のために買わざるをえなかったというニュアンスだ。

 聞きにいってないのでまったく事情がわからないのだが、いったいぜんたい、テイラーは日銀に緩和をすすめているのか、もうお腹いっぱいといったたのか、あるいはもつと違うのか、誰か教えて(笑

非実在青少年規制についてのTwitter発言まとめその2

kachifuさんにまとめていただいた非実在青少年規制の僕の発言まとめ http://bit.ly/akv4lfを補足する発言を昨日の夜から今日の朝にかけてしました。まとめサイトを利用するかなあ、と思ったのですが、やめました。新規のブラウザのダウンロードが必要だったので。美しくはないですが、非Twitter系がまだまだ多いのでそれなりに保存価値はあるかな、と。kachifuさんのまとめサイトと合わせてご覧ください。字句や表現だけ少しだけ修正してあります。

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