“遅れてきた青年”とか書いても誰もわからんよね、大江健三郎(ひでとみこころの歌)
さて山本議員もメインストリートではなく、裏声(メールマガジン)で福井総裁辞任論を書かれたそうですが、すでに世間は「みのもんた」中心に回転してますのでラーメンのびきり状態なのは否定できません。ただ自民党内では風圧もあろうかと思いますのでご心労察しいたしますですです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060629-00000138-mai-pol
またウェブ世界ではすでに激しく総裁問題はネタ化しているわけで、切込隊長の燃料の発火や、新ネタの登場待ちの状況でございます。というわけでぜひ山本議員におかれましては「世界で一番短い中央銀行の歴史(1998−2006)」実現のために、日銀法改正の準備をお願いしたいと思います、です。
ところでやはり宮内氏の国会招致がこの総裁問題の最大の山場なようでございます。山場ですが、すでに「みのもんた」世界にいってますのでどうなるかまったくわかりません。おそろしく不合理かつ自己実現的かつ結果主義的世界に突入しておりますね。
ここで唐突ですが、アダム・S・ポーゼンの言葉を引用させてもらいます。
「中央銀行の独立性は、公衆の支持があってはじめて長期的に維持できるものであり、公衆の支持を得るためには、確かな能力・透明性・説明責任のいずれもが必要である」(「デフレ金融政策の政治経済学」)。
ポーゼンの“Declarations Are Not Enough:Financia-Sector Sources of Central Bank Independence”という論文があるのですが、公衆の支持がいったんなくなれば総裁がなにいってもだめ、という不幸な連鎖を予見した論文でもありますねえ……。