経済

論説「アベノミクス批判本に徹底反論! なぜ「成果」を過小評価するのか」by田中秀臣in iRONNA

毎週連載の論説です。今回は服部茂幸氏の『偽りの経済政策』(岩波新書)の特に第二章を中心に、また最近よく目にする大胆な金融緩和政策では雇用は増えなかった論という、知的な混乱に思えるものを批判的検討しました。 ご一読いただければ幸いです。http:/…

「アベノミクス(のリフレ政策=金融緩和)で増えたのは医療・福祉系だけだ」という嘘

2012年12月からのアベノミクス、特にリフレ政策という日本銀行の金融緩和の継続が就業者数の増加をもたらして雇用状況を改善しているのは端的な事実である。例えば以下の図は高橋洋一さんのツイートから拝借してきたものだが、安倍政権以前の状況、特に民主…

「景気回復の実感がない」に客観的根拠はあるのか?

よくニュースなどでアベノミクス(というか事実上リフレ=金融緩和政策)の効果を否定したい勢力から、「景気の実感がない」という世論調査みたいなものが紹介されることがある。 確かにさらに経済をよくする余地は多いにあるが、いまのリフレ政策の方向性を…

藤田菜々子『福祉世界』(中公選書)

グンナー・ミュルダール的な福祉国家論の問題意識をベースに、過去200年近い国家福祉、福祉国家、福祉社会、そして福祉世界論を展望しながら、今日的な「福祉」の意味を再考した論著である。具体的になにか現実的な処方を提供したりするものではなく、あくま…

森友・加計学園問題とフェイクニュースの経済学 -話題の〇〇で理解する、わかりやすい経済のはなし(田中秀臣、田原彩香)

スクーの公開授業。今回はモリカケ問題と報道の経済学について話ました。ご覧いただいてる方々の質問にはあとで考えて「もう少し自分なりに問題をかんがえてみたいな」というものがあります。いままでだと、タックスヘイブン、障害者雇用の問題などです。今…

論説「「首相の関与」は無理筋だった? 森友問題で一変した朝日新聞の責任論 」by田中秀臣in iRONNA

毎週掲載の論説です。今回は朝日新聞、毎日新聞の森友学園問題の報道の仕方とその問題性について書きました。とても多くの人に読まれたようです。感謝します。http://ironna.jp/article/8335

経済討論:世界経済の中の日本inチャンネル桜に出演しました

夏以来のチャンネル桜の経済討論への参加でした。世界経済について話しましたが、僕は主に日本のデフレの為替レート面からみた話、雇用、そして人口知能の将来的影響について話しました、それとちょっとヘリコプターマネーの実演をw。 山形浩生さんからプレ…

懐かしい2011年11月29日の“対決”

フェイスブックの機能に過去の出来事を教えるものがあるので思い出しました。2011年の今日、共同通信が配信した記事で、いろんな地方紙で読むことができたと記憶してます。いま読んでもとても興味深いものです。 さてどちらが現状で説得力を持つでしょうか?…

文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」出演(11月28日):ジンバブエは今はデフレ?&日本銀行の政策など

毎週出演しているおはよう寺ちゃん。今週もありがとうございました。話題は、以下でした。○日馬富士に引退勧告? ○北朝鮮 木造船相次ぎ漂着 ○物価目標2%平成30年度に前倒し? ○森友学園国有地売却問題 ○利益剰余金 過去最高企業続出 特に日本銀行の政策につい…

論説「安倍政権の「消費増税路線」が犯す3つの過ち」by田中秀臣in iRONNA

毎週連載している論説です。この二週ばかりは日馬富士問題でiRONNAのランキングでは“苦戦”してましたが 笑。それでもかなりの方々に読まれてありがたいかぎりです。八田達夫先生の消費増税反対の論陣をお借りして、この消費税問題のまとめ的な論述です。よろ…

論説「ムガベ大統領と日銀、どっちの通貨政策が信用できる? 」by田中秀臣in iRONNA

毎回連載しているものの最新回です。 http://ironna.jp/article/8217

若田部昌澄「「話が通じない」トランプ時代の論壇〜ジェームズ・ブキャナンは雇われガンマンか?」in『アステイオン』2017年087号

『アステイオン』が送られてきたときに、「このような高踏的な雑誌に誰が書いた?」と思ったら、若田部さんでした。それはさておきとても有益な論説です。まさに「ポスト真実」時代を経済学的視点から俯瞰していて勉強になります。米国での知識人と論壇の変…

J.S.ミルの女性論研究メモ

twitterの方で西田藍さんがJ.S.ミルに注目するコメントをしていたのでそれに触発されて、以下にミルの女性論をめぐる簡単な文献メモを。昨年の同テーマをめぐる研究会「「初期ミルの女性論と文明社会論」」での参考文献に多少の付加をしたものになります。 …

論説「増税誘導は財務省の誤り」by田中秀臣in 『Voice』12月号

ノーベル経済学賞のリチャード・セイラーの貢献も展望しながら、マクロ行動経済学からの財務省増税路線への批判です。私の現段階の総論です。ぜひ御一読ください! 表紙に名前が掲載されてるのが何気にうれしいです 笑 VOICE(ヴォイス) 2017年 12 月号 雑誌…

田中秀臣「現代経済学の呪い」後編in AJER

「現代経済学の呪い」後編です。厚生経済学の基本命題、パレート最適(効率)、完全競争などの基本概念を説明し、さらに市場の限界ということで、オイゲン・フォン・ベーム=バヴェクと安田洋祐さんの問題意識を紹介していきました。https://www.youtube.com…

ビットコインと中国バブルの経済学入門ー話題の〇〇で理解する、わかりやすい経済のはなし (田中秀臣、田原彩香、遠藤やすは)

ビットコインとは何か? そもそも貨幣とは何か? この話題を中心に前半を構成し、後半は受講者の皆さんからの直接の質問に答えていきました。毎回多数の質問を頂戴して感謝です。 今回は準備段階で、いろいろなビットコイン関係の書籍を読みました。ほとんど…

飯田泰之『経済学講義』(ちくま新書)

ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学という経済学の基本三科目の要旨をコンパクトにまとめた本。経済学の勉強でいえるのは、まずざっと全体像を把握することが重要。細かいところは勉強を続けていればそのうちわかるようになるもの。まずはともかく基本…

田中秀臣「現代経済学の呪い」前編in AJER

ほぼ5年ぶりにAJERさんでネット動画番組を配信しました。五年前は倉山満さん、星飛雄馬さんを相手に、ちょうど民主党政権末期から第二次安倍政権ができてまもない頃、まだ白川日銀時代に「経済思想史塾」シリーズをやりました。途中で中断したのですが、今回…

論説「モリカケで生き延びようとする「民進党なるもの」たち」by田中秀臣in iRONNA

国会が開かれようとしていますが、野党やメディアはまた森友学園・加計学園問題での質問や報道に偏りそうです。今回は森友学園問題と加計学園問題とはそもそもなんで、そして現段階の論点はなにか、を簡潔に解説しました。率直にいってただ単に「疑惑」だと…

高橋洋一×田中秀臣「大丈夫、今に賃金も上がります」in『WiLL』2017年12月号

高橋洋一さんと初めて本格的に対談しました。依頼がきたときに、主張がかぶるし、高橋さんの方がマウントをとるのがうまいので(笑)、高橋さんの独壇場になるな(汗)、と思いました。ただ今回は、高橋さんは気をつかってくれてw、僕にも十分に話す時間を…

丹野忠晋『経済数学入門 初歩から一歩ずつ』(日本評論社)

献本していただきました。ありがとうございます。丹野さんは名著『エコノミスト数学マニュアル』の翻訳で名前を存じ上げていました。今回の本はそれとは異なり、高校の文系出身の学生が1から数学を学びなおしつつ、現在の大学の多くで教えている経済学の基…

行動経済学で読み解く選挙公約。「私たち、"子ども手当"とか"高速道路無料化"で痛い目にあったはずなんですけどね」勝間和代・田中秀臣・山形浩生・安達誠司in ニコニコニュース

ノーベル経済学賞発表のときのニコニコ公式の番組で、セイラ―教授についてと、それから話題が転じていって衆院選の各党選挙公約についての批判大会w。 http://news.nicovideo.jp/watch/nw3032009

論説「「フェイクニュースの惨敗」メディアの腐敗が後押しした安倍一強」by田中秀臣in iRONNA

今週は衆院選の評価を、上念司さんの言葉をもとに総括してみました。とても多くの読者を得ることができました。ありがとうござます。http://ironna.jp/article/8000

論説「「反・安倍政治」だけで結集の危険な小池新党的「全体主義」は、再び日本を破滅においやる」by田中秀臣in Business Journal

小池百合子都知事率いる希望の党の当初の「熱狂」に全体主義的な危険を感じました。その枠組みは今後も警戒する必要を感じています。それを分析した論説です。http://biz-journal.jp/2017/10/post_21068.html

論説「有権者をそそのかす報道ステーション「依存効果」の罠」by田中秀臣in iRONNA

毎週掲載の論説です。テレビ朝日系列の報道ステーションをみて、これはちょっとひどいなと思ったので論説にしました。メディア批判はリフレ派は20年くらいしているものですので、特に安倍政権になってから展開しているわけではありません。メディアの経済・…

選挙前特番「アベノミクスと各党の経済政策を論じる!」田中秀臣 安達誠司【チャンネルくらら・10月15日配信】

久しぶりにチャンネルくららに出て、安達さんとふたりで各党の公約や経済政策について評論しました。選挙を契機にネットでリフレを支持した「つもり」になっている人達で、安倍政権が国難だとか(=消費増税するので)、野党のたわごとを支持する人がいまし…

「ベーシックインカムとAIがつくる格差社会ー話題の〇〇で理解する、わかりやすい経済のはなし」(田中秀臣、遠藤やすは、田原彩香)in Schoo

Schooの参加型授業の第二回目。今回も多くの方々に参加いただきました。感謝します。しかも質問が多くまた深いものが多かったですね。 ベーシックインカムとAIの話はいろいろ広がりもあるので、この短い時間だけでは足りないですね。ベーシックインカムだけ…

コメント掲載「アベノミクスVSユリノミクスを徹底比較 「自民」十分に練られていない 「希望」経済にはマイナス作用」in 夕刊フジ&zakzak転載

10日付の『夕刊フジ』に掲載されたコメントです。本紙の方をご購入していただいた方々には特に御礼を申し上げます。またネットのコメントを広めていただいた方にも謝意を。 基本的にこのコメントは、先のiRONNAの論説と同じ趣旨のものです。そちらもぜひご一…

産経新聞にコメント掲載「「消費税は争点ではない」 上武大教授・田中秀臣氏」

産経新聞に選挙についてコメントを寄せました。それのネット転載です。コメントは短いのですが趣旨は鮮明だと思います。あえて補説すれば、希望の党も立憲民主党も過去の民主党政権と同様に「財源」が事実上なくその政策は単なる緊縮主義(要するに緊縮→経済…

論説「自民か希望か立憲民主か、「増税」対「凍結」で判断したらダメな理由」by田中秀臣in iRONNA

政策批判と政党選択(要するにどの政党に投票すべきか)の問題をわけることがまず重要。今回はもちろん政党選択の話。よりましな政党を選ぶことが重要。 自公政権は、消費税増税で使途変更 リフレ政策の続行 希望の党は、消費税凍結 緊縮政策 立憲民主党は、…