2018-02-12から1日間の記事一覧

文月悠光『臆病な詩人、街へ出る。』(立東舎)

文月悠光さんの第二エッセイ集。cakesでの連載が中心で、いくつかのものは読んではいたが、ちょうど本書のストリップ劇場に行くところからは読んでいなかった。そして本書はこの「臆病な詩人」が担当編集者とともにストリップ劇場に行くところから、俄然と面…

古谷経衡『日本を蝕む「極論」の正体』(新潮新書)

古谷さんの新刊は、「外部から監視や点検がなく、競争のない閉鎖的な空間」に住む人たちの言論で、「極論」となるいくつかのケースを批判的に検証したものです。 要するに日本的なムラ社会の「論理」を丁寧に論評していくもので、取り上げられた話題とそれへ…

岩田温『「リベラル」という病』(彩図社)

岩田温さんから頂戴しました。感謝です。すでにSNSでも書いたのですが、岩田さんの教養を重んじる姿勢が鮮明に出ていて、その意味で本書でいう自称「リベラル」たちの反知性主義とは真逆の良書です。 個人の自由を最大限尊重し、社会的弱者の声に耳を傾け、…