2011-05-22から1日間の記事一覧

マルク=アントワーヌ・マチュー『レボォリュ美術館の地下』

ルーヴル美術館BDプロジェクトの第二弾の翻訳です。前作はここで紹介した『氷河期』。この作品もまた幻想的な雰囲気と似非考古学的な側面がドッキングした作品です。美術館は時間の経過とともにすべて怪奇なものに変化してしまうのでしょうか? カフカの『掟…

岩田規久男『経済復興』を読む:財政再建、石橋湛山の再評価を中心に

岩田先生は日本銀行理論への一貫した姿勢から一般的には金融理論の専門家「だけ」のように思われるが、もうひとつ重要な専門家としての側面は都市経済学のプロであることだ。今回の東日本大震災の復興をテーマにした本書でもその都市経済学の専門的見地が十…

荻上チキ『検証 東日本大震災の流言・デマ』

献本いただく。どうもありがとうございます。荻上さんが震災直後からデマの類を収集、そしてその分析や対処法などを継続して取り組んできたのは多くの人が知っていることだと思います。 本書はその代表的なサンプルを紹介しながら、デマ・流言の分析の原論的…

荻上チキ『セックスメディア30年史』

光文社新書と同じくなぜかこのちくま新書も知ってる編集者さんの担当。両方ともさすがに目のつけどころがいい。もちろん荻上さんのポテンシャルがここでも全開です。これも贅言無用で読めばわかるけどとっても面白い。そこが重要。 やはりここ数年の不景気の…