2010-11-26から1日間の記事一覧

パスカル・ラバテ『イビクス』

ロシア革命の嵐に見舞われる寸前のペトログラード。冴えない会計士であるネヴゾーロフは母親の墓参の途中で出会ったジプシーの女の予言ー「世界が流血と大火で崩壊するとき、戦火が街を焼き尽くす時、兄弟同士で殺し合う時、あんたは金持ちになる。数奇な運…

毛沢東と福田徳三ーフィリップ・ショート『毛沢東』より

山形浩生さん(+守岡桜さん)の訳業『毛沢東』。まだ完読ができていないのですが、上巻の最初の方でとても気になる部分があったので紹介します。毛沢東のマルクス主義理解に大きな影響を与えたのは李大訢であり、李に影響を与えたのは河上肇。そして毛沢東…

タブーな経済書

『サイゾー』の特集本、タブーななんとか本をペラペラみたら経済関係がなかった。もし原稿依頼されたらどんなタブーな経済本をあげるだろうか? 以下、断続的に書いてみたい。これもあげとけというのあったらTwitterで情報お願いします。1 白川方明「マネタ…

ケインズ・パイロット・シンポジウム― 現代世界の経済的・社会的危機にどう向き合うか ―

非常に興味深いシンポジウムのお知らせが来たので以下にコピペします。 このシンポジウムは、現代世界の危機を(一言で言えば)「ケインズ・スピリット」で論じ合うものです。ここでケインズがもちだされるのは、何よりも経済学・経済政策・社会哲学・哲学・文…