2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

年末研究会 詳細(12月1日付記)

昨日お知らせした自前研究会の詳細です研究会の題名は「デフレカルチャー研究会」として開催場所で表示がでていますが、便宜的なもので、田中個人の報告会になります。場所と日時12月11日(土曜日)午後3時から6時頃まで大東文化大学板橋校舎 経済学部会議室…

ペット課税雑感

民主党が議論しているペット課税だけど、ペットの飼育放棄は、すでに飼われた経験のあるペットの取引市場が成立していないこと、不妊・去勢治療が社会的に最適でないこと、あとは日本では猫や犬についてあまり血統を重んじない傾向があり、これは日本では非…

『電撃ゲームス』(2011年1月号)で『AKB48の経済学』紹介

は、早い! 著者でさえさきほど(日本時間29日午後7時)、見本を手にしたばかりなのに(笑)。 『電撃ゲームス』の最新15号で、まもなくでる予定の『AKB48の経済学』を紹介していただけました。ありがとうございます。奇しくも、同誌は二号続けて巻末グラビ…

今年も年末研究会だよ、全員集合!!

恒例になってしまうのでしょうか? 今年もやります、個人研究会。今年はとりあえず以下の日程です。詳細な場所と時間が決まり次第お知らせします。どんな方(社会人、学生、ただの人、宇宙人、未来人、イカ娘イカ略)でも参加自由ですが、会場の大きさが限ら…

奥浩哉『GANTZ OSAKA』1&2

娯楽としてのマンガというのがあって、それはあんまり人にはいわない。例えば『ハチワンダイバー』だとか『土龍の唄』だとか『神のみぞ知るセカイ』などまめに読んでいるが、あまり人に面白いとも読んだらともすすめたことがない。不思議なものである。この…

親子が知らない「いい会社」55社(ネット版)

『AERA』で取材に関わった「親子が知らない「いい会社」55社」がネットで読めるようですのでご紹介します。 http://www.asahi.com/job/special/OSK201011260088.html ここでの以下のコメントは現状では三年生もしくは二年生にあてはまるでしょう。四年生に…

この商品を買った人はこんな商品も買っています

まだ発売まで1週間ぐらいありますが、アマゾンのHPをみたらやはりいつもと違うなあ、という感じがします。「この商品を買った人はこんな商品も買っています」(実際はまだ予約ですが)では、AKB48の本やDVDは写真集やCDなどが目白押し。経済関係は3冊ぐらい…

パスカル・ラバテ『イビクス』

ロシア革命の嵐に見舞われる寸前のペトログラード。冴えない会計士であるネヴゾーロフは母親の墓参の途中で出会ったジプシーの女の予言ー「世界が流血と大火で崩壊するとき、戦火が街を焼き尽くす時、兄弟同士で殺し合う時、あんたは金持ちになる。数奇な運…

毛沢東と福田徳三ーフィリップ・ショート『毛沢東』より

山形浩生さん(+守岡桜さん)の訳業『毛沢東』。まだ完読ができていないのですが、上巻の最初の方でとても気になる部分があったので紹介します。毛沢東のマルクス主義理解に大きな影響を与えたのは李大訢であり、李に影響を与えたのは河上肇。そして毛沢東…

タブーな経済書

『サイゾー』の特集本、タブーななんとか本をペラペラみたら経済関係がなかった。もし原稿依頼されたらどんなタブーな経済本をあげるだろうか? 以下、断続的に書いてみたい。これもあげとけというのあったらTwitterで情報お願いします。1 白川方明「マネタ…

ケインズ・パイロット・シンポジウム― 現代世界の経済的・社会的危機にどう向き合うか ―

非常に興味深いシンポジウムのお知らせが来たので以下にコピペします。 このシンポジウムは、現代世界の危機を(一言で言えば)「ケインズ・スピリット」で論じ合うものです。ここでケインズがもちだされるのは、何よりも経済学・経済政策・社会哲学・哲学・文…

『自由思想』「石橋湛山賞」特集

今回の号は先にも一部ご紹介した若田部昌澄さんの石橋湛山賞受賞記念講演「危機の経済政策ー湛山ならばどう立ち向かうか」を中心に、受賞作講評、僕の「若田部昌澄さんの人と仕事」などが収録されています。僕の若田部さんに対する本音と真実が書いてありま…

「名著百選」inブックファースト新宿

ブックファースト新宿開店二周年記念ということで「名著百選」が今週から開催中です(来年1月初めまで)。僕も選ばせていただきました。何を選んだか? お分かりでしょう。僕が最近、「最も信頼できる人のひとり」と公言した方の著作ですw 今日、実家にいく…

ヌリエル・ルービニ&スティーブン・ミーム『大いなる不安定』

今回の世界経済危機は十分予測された、そしてその予測を正しくあてたとされるのが本書の著者のひとりヌリエル・ルービニだ。従来から97年のアジア経済危機に関する論文や情報をネットを通じて流布していることで知られていたが、今回は確かにいち早く今回…

「独立自尊」欠く日本外交(猪木武徳)in『読売新聞』11月22日

肩を痛めてから一人の食事はほぼ外食。で、近所のファミレスにいくと読売新聞の無料サービスがあるのでそれを頂戴する。読売新聞は先日の竹森俊平氏もそうだが、今回の猪木武徳氏のように重厚な経済学者に論説を書かせているので面白い。これは「解題新書」…

ステファン・ハガード&マーカス・ノーランド『北朝鮮 飢餓の政治経済学』

北朝鮮の経済がどんな状況にあるのか。特に90年代における数十万人から数百万人の人々が死亡した大飢饉とその現在までの波及を、独自の視点からまとめた重厚な著作である。大学の講義の基礎資料として購入していたが、昨日の北朝鮮からの砲撃事件を契機に…

ラジオNIKKEIで話したものの拡大版

本日、放送された深野康彦さんのマネーマガジン(ラジオNIKKEI)で話した内容を大幅増量した「話題の著者に訊く〜田中秀臣氏(2010.11.24放送分」、下がその音声ファイルです。クリックしてお聞きください。 http://market.radionikkei.jp/mm/asx/mm-101124b…

最近の新卒市場をめぐる雑感ー雇用のミスマッチよりも「量だよ、量」

今日の未明からTwitterの方で書いたものを余計なところ省いてただ掲載したもの いまの四年生の就職率低下は、雇用のミスマッチなので、中小企業の求人は多いとかいう人がいるが、あまりにも統計数字を鵜呑みにしすぎている。現場ではよく知られていることだ…

ラジオNIKKEI「深野康彦のマネーマガジン」に出演します

明日の水曜日16:45〜17:30に放送される「深野康彦マネーマガジン」に出演します。「話題の著者に訊く」というコーナーです。『デフレ不況ー日本銀行の大罪ー』を中心に、これからでる予定の『AKB48の経済学』まで楽しく話してみたいと思います。深野さんと…

竹中平蔵『経済古典は役に立つ』

経済政策の担当者としての実務の経験、そして経済理論家としての分析的視点を、アダム・スミス、イギリス古典派経済学、ケインズ、シュムペーター、ハイエク、フリードマンなどの古典を一冊かけて読むという趣向である。元は大学の講義がベースということも…

竹森俊平「地球を読む」in読売新聞11月21日より

近所のファミレスにいったら読売新聞があり、そこで竹森さんが論説を寄稿していた。最近の国際経済の良質の展望になっている。 まずG20における米国の主導による経常収支の数値目標導入の頓挫の背景を通して、最近の主要国における内向きな政策志向をするど…

飯田泰之『ゼロから学ぶ経済政策』

経済政策を初心者にもわかりやすく解説することを目的とした飯田さんらしいコンパクトでわかりやすい新書だと思います。岩田規久男先生との共著『ゼミナール経済政策入門』の準備段階としてぜひ読んでもらいたい本でもあります。 まず本書は「幸福」を経済政…

「知っておきたい日本のこれから」in『週刊現代』でのコメント

先週の『週刊現代』でコメント寄せた記事がネットで読めますのでご紹介。ブログではちょっと記事の題名を間違えて掲載してすみませんでした。http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1590?page=7「日本経済が立ち直れない最大の責任は、日銀の犯罪的な怠慢にあ…

「アニメ定量分析」

最近は毎週『SAP!』を購入している。サンキュータツオ氏と山本幸治氏の「アニメ定量分析」をファイルに収録しておくためである。大学の図書館にはないし、また近所の図書館でも見当たらない。連載第一回は最近10年くらいのアニメの放映話数の推移をもとにし…

AKB48の経済学の続報

アマゾンのサイトをみたら内容紹介があったので抜粋。230ページほどなのでもちろんこれは氷山の一角。主要メンバーの特徴を定義したAKBマトリックスとかも開発。AKBを批判した「あの人」(ヴォルデモートじゃないよ)にもきっちり反論。デビューから現在…

太陽政策より寒風政策、さかしらよりも愚かに

久しぶりの床屋政談。別になにか経済学の観点から言おうというわけではない。経験談みたいなものかな。 日本銀行が規模とタイミングの問題を大きく無視すれば、ようやくそれなりの政策を始めたし、以前よりもまともだから、あまり厳しい批判をせずに、暖かく…

多根清史『ガンダムと日本人』

名著『宇宙世紀の政治経済学』に続くガンダム政治学である。本書のように実際の歴史と宇宙世紀とを比較して論じることをこれからひそかに「比較ガンダム学」と読んでみたい。学問に「比較文明論」や「比較経済思想」「比較政治学」などがあるのと同じ、異な…

マーク・ミラー&ジョン・ロミータJr『キック・アス』

これは面白い。リアルにヒーローやったらどうなるか、それを本当に等身大で描き、多少のラッキーをまぜるとこの物語が誕生する。今年読んだマンガの中でもベスト3に入る傑作。続編が読みたい。キック・アス (ShoPro Books)作者: マーク・ミラー,ジョン・ロ…

『AKB48の経済学』予約開始

アマゾンなどで『AKB48の経済学』の予約が始まりました。自分でも手にとるのが楽しみです。AKB48の経済学作者: 田中秀臣出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2010/12/07メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 186回この商品を含むブログ (50件) を見る

長岡義幸『マンガはなぜ規制されるのか』

本書は題名通りにマンガをめぐる規制を戦後の歴史的経験から今日の論争(いわゆる「非実在青少年」問題)まで俯瞰した上で、基本的に僕なりの区分で表現すると、「モラルによって表現の自由を制限すべきと考える人たち」と「表現の自由への公的介入は基本的…