2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

10月の予定

もう9月も終わりですなあ。10月は夏休み後半に頑張った仕事がいくつかまとめて展開する予定ですので、自分でいうのもなんですが、わりと今月に出るものは、いまの僕の考えと活動を集約している感じになってます。というわけで整理しつつ宣伝。1 東洋経済新…

ジャック・アタリ『金融危機後の世界』

久しぶりに群馬に昨日いきましいたので、お礼が遅れてしまいました。ご本頂戴しました。ありがとうございます。私見では、金融危機後の世界がどう変貌するのか、そのキーポイントは長期停滞を引き起こさないことにあると思っています。まだこのアタリ氏の本…

サーバーだうん

サーバーが「だうん」した。そういう表示がマイパソコンにでたので悪戦苦闘していろいろ試す。しかし全然繋がらない。いよいよ、このパソコンも買ったばかりでもうお釈迦か 涙。と小一時間ばかり経過。仕事の返信もしなくちゃいけないのに、接続できないこと…

民主党「リフレ研究会」の記事

さてケネーの続きでも書いたり、今日から始まる講義の再チェック……と思ってブログを開けたら、山形さんのHPが更新されてたのでそれを読んで驚いた。http://cruel.org/other/rumors2009_2.html#item2009092801 たとえば今日、あのダジャレしか能のない AERA …

ポジー・シモンズ『タマラ・ドリュー』、海の向こうの増田悦佐

イギリスの田舎に隠棲している作家や引退した人たちの静かな生活をかき乱す若い美女タマラ・ドリューをめぐるお話。これってずっとフランスのマンガかと思ってた 笑。カトゥーン博物館でイギリスのマンガであることに気がつき購入。ついでに(海の向こうの増…

増田悦佐+松藤民輔『2010年世界経済大予言―大恐慌を逆手にとる超投資戦略』

下のエントリーに増田ネタを持ち出したので、本物の増田氏が最近何を書いているかといえば、昨日店頭で立ち読みしたこの本を喋っていた(対談本なので)。ざっと目を通したけれども、この話題は増田氏でなくても別にいいような? 個人的に増田氏は格差本以降…

チェ・ジウ来日記念w

http://news.goo.ne.jp/article/sanspo/entertainment/showbiz/120090928005.html すかさず、田中も営業w まだお買い求め頂いていない方は、下の珍品をこの機会にいかがでしょうか?(笑)。第一部は純然たる「冬ソナ」論になっております。ヨン様論として…

ロバート・マルサス『人口論』

マルサス『人口論』(初版、1798年) 人間は必ず死ぬ。生きる時間が有限であり、その終着点に希望がないことが、かえって人間の生活を幸福にさえするのだ。マルサスの人間観というのは一言でいえばこう要約することができる。今日、人口法則の名称で有名なマ…

フランソワ・ケネー『経済表』

経済学の父はいったい誰なのか? この問いの答えは意外と難しい。フランスの重農主義者フランソワ・ケネーはその答えの資格を持ったアダム・スミスと並ぶ地位にある「経済学者」である。ケネーの『経済表』は、一国経済がいくつかの部門に分かれていて、お互…

『空気人形』

韓流ではないが、クライマックスが韓流調ではあるし、あとの整理用もあるのでこのカテゴリーで。近所じゃない温泉の横のシネコンで。それほど混んでいない。ペ・ドゥナ論をちょうど修正加えて脱稿した後に見る。これ見てから書いたらもう少し違うニュアンス…

「つばさ」最終回と後藤高久

ほとんどテレビを見ない人間がこれだけ長期間にわたり見たというのは個人的にも驚きです。ひとつは舞台が昔住んでて生活圏内にあった場所が頻繁にでてきたといいうこともあるでしょう。サッカー場などは徒歩2分です。そして昨日の最後のエントリーに書いたよ…

森田朗『会議の政治学』

id:bewaad氏が、長谷川幸洋さんの『日本国の正体』に異議を唱え、長谷川さんの審議会批判よりもこちらの森田氏の本が参考になる、というので購入。著者曰く、審議会の初級から中級向けの本で、上級編は審議会稼業?を引退してから書かれるとのこと。審議会に…

あるメモ

特に意味がないエントリー。自分のメモ『エコノミスト・ミシュラン』(2003年)

効率性という車輪に少し砂を撒く

ロナルド・ドーアが同志社で講演をするらしい。旅費の申請が下りれば聴きにいきたいと思ったりもする。一昨日のケインズ『一般理論』のエントリーで、将来における貨幣供給量の増加と将来における貨幣賃金率の上昇の組み合わせを、ケインズが推奨した、と書…

高橋誠一郎の好きな浮世絵

高橋誠一郎の浮世絵展が公開中であることは以前お伝えしました(http://www.mitsui-museum.jp/exhibition_01.html)。そのとき、前世紀の終りに何を思ったのか、高橋誠一郎の浮世絵と経済学の関係を論文にしたと書きましたが、今日、家の掃除をしていたら偶…

亀井大臣のモラトリアム法案の雑談

まあ、もう少ししたらまともなこと書くつもりだけど、その昔、大恐慌期にアービング・フィッシャーが負債をモラトリアムできれば負債デフレは起きない、と書いたことがある。彼はモラトリアムをすすめたわけではなく、そんなモラトリアムは現実には不可能で…

雇用問題三部作、二番目書き終え

次回作のあとがきもほとんど書いたので一息。 別に正式シリーズ題名じゃないけど、個人的には雇用問題を自分なりに考えてる三部作の二番目になります。 一番目のが原論の『雇用大崩壊』、二番目のが自分なりの活動編、これが次回作。いろいろな人にアドバイ…

一年に一回ケインズ詣で

昨日のケインズ関係のエントリーに、「松尾匡さんが声高にいうまではケインズの『一般理論』の中のただひとつの政策が華麗にスル―」とか書いたけど、はてぶでid:himaginaryさんに指摘されて、ちょうど一年前にここで同じようなことを書いてた。たぶん後期の…

ふー脱稿

次回作、本文は脱稿。あとがき書いて終わりになる。疲れた。これから取材w 氏ぬ(@@;)

上田辰之助・岩井克人の井原西鶴論

上田辰之助の傑作エッセイ集に『経済人の西・東』というものがある このエッセイ集の中には、「日本資本主義の精神」とでもいうべきもののヒントがいくつも隠されている。「『日本永代蔵』と『イギリス商人大鑑』」や「西鶴の「経済人」像」などはその代表的…

自己組織化臨界現象と資本主義の崩壊

最近、忙しくて、まるでその自分の状態を示しているかのような題名の本。Joshua Cooper Ramoの The Age of Unthinkable : Why Tne New World Disorder Constantly Surprises Us and What We Can Do about It 。ラモの『思考不可能な時代』を読んだ。ガルブレ…

トマス・アクィナス『君主の統治について』

アクィナスの文庫本初登場。その昔、経済学者の上田辰之助が『聖トマス経済学』の中に訳したことがあるが、今回のものはやはり時代に合わせて非常に読みやすい訳文。また丁寧で詳細な解説がついているのも助かる。柴田平三郎氏の次の一文が本書におけるアク…

政府は日本銀行への「自主規制」をやめよ

最近のid:Baatarismさんの記事は納得の記事が多い。今日の記事でも以下の部分などはまったく同意したい。 「鳩山政権の金融政策は、まだまだ混迷しているようです。」より抜粋。 日銀法の第4条には「日本銀行は、その行う通貨及び金融の調節が経済政策の一…

『一般理論』にあるただ一つの経済政策

よく公共事業とかがケインズの政策である、という風に昔から教えられてきたんだけど、あの難解なケインズの『雇用、利子および貨幣の一般理論』を読んでもそんなこと微塵も書いてないと思う。で、僕が読んだ記憶に基づけば、ただひとつケインズがこの本を通…

連休、やっぱり暇なし

よし、二日続けての徹夜でナチュラルハイだぜ。いま『atプラス』へのリベンジ(違)論文を書き終えた。なんだかしらんけどかなり長くなってしまった。一応、仮題が「資本主義の限界と経済学の限界 それがわかる人とわからない人」というもんどす。お楽しみに…

連休、休み知らず

よっしゃあ。徹夜してようやく『ユリイカ』別冊のペ・ドゥナ本の原稿を脱稿。『最後の「冬ソナ」論』以後の韓流ドラマのちょっとした私的な総括にもなったかな。次は『atプラス』と某洋経済の新刊原稿だぜ、おっかさん(墓場の中だけどw)。 それにしても『…

「飯田泰之の経済学」始めました

チキンタツタが復活して大混雑だという。個人的には昨日、慶応近くでたべた炙りチャーシューゴママヨ風味サンドがおいしかったが。 といきなり話題を確信犯的にそらしたが、さて公約(?)をこのブログにしては珍しく果たすつもりである。とはいえ、いま締切…

東谷暁を格付けする。〇点。

東谷暁『エコノミストを格付けする』(文藝新書)について 東谷暁自身への格付けは、読者任せでいいということなので、評価を下す。零点。レイテンと読む。これが正しい答えであると思う。理由もあえて書かなくてもいいのだが、まず東谷の議論が公平ではない…

トービン税、G20で本格討議へ?

ロイターのニュースをみててちょっと驚いた。トービン税については、数年前に『環』の特集企画を頼まれたときにトービンの原典「国際通貨改革のための提案」そのものを、知人の岡野裕介くんに訳出してもらい解説を書いていただいた。いまでももちろん参照に…

掲示板ネタから

某ドラエモンのブログから 166: ドラエモン 2009/09/20(Sun) 11:31 今日(日曜)の日経書評欄で「最近風当たりの強いリフレ派」とかいう書き出しで若田部さんの 本の書評があった。中身はどうでも良いのだがw、やっぱりBISビューが広まっているのでリフレ …